お知らせ

アドバイザリーボード 第3回会議のご報告

■開催概要

株式会社AHBでは、生体販売を行う企業としての社会的責任を果たすために、繁殖引退犬猫やハンディキャップを持つ犬猫と新しい飼い主との出会いをコーディネートする、パートナードッグ&キャットプログラムを実施しています。弊社では、本プログラムに対する社会の声を聴き、適切な運営を行うために、本プログラムに対するアドバイザリーボードを設置しています。

第3回は、これまでの議論を踏まえて、新設するケアセンターの構造等に関する報告、および「募集~マッチング~アフターケア」のプロセスについての討議を行いました。

■開催日時

2021年5月27日 13:00~15:00

■開催場所

株式会社AHB 本社会議室 (東京都江東区木場三丁目7番11号)

■参加者一覧

アドバイザー 浅野 明子 氏 井島 七海 氏 今本 成樹 氏
       奥田 順之 氏 上山 琴美 氏 安野 舞子 氏
ファシリテーター 水谷 香織 氏
主催・事務局 株式会社AHB
       長谷川 龍太 森 兵衛 源本 正樹 谷 美也
アニコム損害保険株式会社 徳永 繁郎

■パートナードッグ&キャットプログラムの実施状況と展望

弊社よりアドバイザーに対して以下のような情報提供を行いました。

(1)ご挨拶

いよいよ2021年6月1日より、動物愛護管理法の改正に伴って、数値基準(飼養管理基準に関する省令)が施行されます。しっかりと法令を遵守した運営を行っていくために、社内で最終確認を行っている段階です。また、本プログラムについての取材依頼を頂く等、社会からの注目も高いことを実感しています。

本日も忌憚のないご意見を頂戴したく、宜しくお願い申し上げます。

(2)現在の実施状況について

2021年4月までに215頭のマッチングを行うことができました。募集実施店舗数は30店舗となっています。募集実施店舗とは、パートナードッグ&キャットを店頭で紹介している店舗です。WEBマッチングをスタートさせましたので、実際は一部店舗を除いたほぼ全ての店舗でお迎えいただけるようになっています。


マッチング数は順調に増えてきており、月間30頭超を維持しています。譲渡数は犬の方が猫よりも多くなっています。お客様のニーズやセンター内でのケアに要する時間などが理由として考えられます。

(3)パートナードッグ&キャットのみを紹介する店舗について

より積極的にパートナードッグ&キャットのマッチングを行っていくため、子犬子猫の紹介は行わずにパートナードッグ&キャットのみを紹介する店舗を出店する計画を進めています。年内に4~5店舗の出店を目指して動いていきたいと思っております。現在、計画の詳細を詰めている段階ですが、詳細が決まりましたらアドバイザーの皆様にもご報告させていただきますので、是非ご助言のほど宜しくお願いいたします。

(4)ケアセンターについて

現在のウエルネスセンターだけではケアできる頭数に限界があるため、犬猫あわせ50頭程度を管理できる規模のケアセンターを設置いたします。子犬・子猫のケアとは違うノウハウが必要ですので、それらの蓄積や専門のスタッフ育成も目的にしています。当施設にてWEBマッチングを行い、飼い主様とパートナードッグ&キャットを繋いでいきます。

また、犬猫に重篤な疾患や障害が見つかった場合は、当施設での終生飼養が必要になることもあるかと思いますが、そういったケースの対応もしっかりと行っていきたいと考えております。

次回アドバイザリーボード会議の際に、アドバイザーの皆様に現地での見学をお願いし、アドバイスをいただく予定です。

(5)募集~マッチング~アフターフォローのプロセスについて

現在、パートナードッグ&キャットお迎えのお申し込みは、店頭、もしくはWEBから行っていただくことができます。ご来店いただき店頭にいる子たちをお申し込みいただく場合は、その場で店舗スタッフと面談のうえ、審査申し込みを行っていただきます。審査は店頭ではなく本部で行います。審査結果にてお迎えOKとなったら、ご契約・お引き渡しという流れになります。また、審査結果にてお迎えOKとなった方がご希望される場合には、ホームステイを行っていただくことができます。

ケアセンターにいる子たちは、WEBからお申し込みいただきます。WEBミーティングツールを用いて、スタッフがヒアリング・マッチングを行います。そのうえで実際に会ってみたいということになれば、この時点で審査申し込みをしていただきます。審査結果にてお迎えOKとなったら、希望者のお住い近くの店舗まで移送し、店舗で直接その子と対面していただきます。対面後、是非迎えたいという形になれば、お引渡しという流れになります。また、店頭でのお申し込みと同様に、ご希望される方にはホームステイを行っていただくことができます。

尚、審査とホームステイの流れについては、第3回会議前の時点で整理が曖昧だった部分がありましたが、会議での助言を受けて修正しております。

■第3回アドバイザリーボード議事概要

第3回会議では、「ケアセンターの構造等」、および「募集~マッチング~アフターケアのプロセス」をテーマに討議を行いました。

「ケアセンターの構造等」

5月1日からケアセンターの試験稼働を開始しました。現在は試験稼働を行いながら一部改装を進めている段階です。次回アドバイザリーボード会議の終了後に見学の機会を設けているため、今回はご報告、概要説明、および質疑応答にとどめ、次回までに別途ご助言をいただけるようにお願いしました。

「募集~マッチング~アフターケアのプロセス」

当然のことながら、現在弊社が実施しているプロセスが必ずしもベストというわけではありません。弊社内だけでは気づけない改善点が多くあるものと考えております。アドバイザーの皆様から、プロセスの改善点を具体的にご指摘いただくことで、足りない部分を補いながらプログラムを加速度的に進化させていく必要があると考えております。そのような問題意識から「募集~マッチング~アフターケアのプロセス」について、討議・ご助言いただきました。

アドバイザリーボード 第3回会議 議事概要はこちら

■アドバイザリーボードにおける議論を受けて

アドバイザーの皆様より、本プログラムを良い形にしていくための課題を多くご指摘いただきました。今回も、弊社が適正な判断を行っていくためのご意見を頂戴できたと感じております。

今回の議論の中で、動物福祉に配慮した飼養管理に関する話題が出されました。弊社はペット業界における動物福祉を向上させていくという目的から本プログラムを実施しています。しかし、これまで本プログラムにおいて、弊社の動物福祉に関する考え方等の意見表明については行っておりませんでした。今後は動物福祉に対する姿勢についての意見表明を本プログラムのホームページ等で行い、社会に向けて積極的に発信していく必要があると感じました。

マッチングや審査の方法についても具体的なご助言を多数いただきました。まだまだ不十分な点が多くあることを強く感じております。保護団体等で用いられているノウハウ等を参考に修正していきたいと考えております。

また、新たな価値を創造していくという面において、パートナードッグ&キャットプログラムは、飼い主様が自身の病気や事故等で飼育が難しくなってしまった愛犬愛猫に新しい家族を見つけるといったサポートにも転用できるというご助言をいただきました。高齢の方だけでなく若い方でも、万が一の際、愛犬愛猫の将来を守りたいと考えている方は多くいらっしゃると思います。サブスクリプション型のサポートサービスの提供というご提案もいただきましたが、こうしたアイデアを形にし、業界のリーディングカンパニーとしての規範を示す活動・事業を行っていきたいと考えております。

今回の議論だけに限った話ではありませんが、アドバイザーの皆様の議論からも、弊社が業界をリードしていくことへの期待を肌で感じております。そのご期待に応えられるように、より積極的に挑戦していきたいと考えております。

■過去のリリース

パートナードッグ&キャット アドバイザリーボードの設置についてはこちら

情報公開の方針はこちら

アドバイザリーボード 第1回会議のご報告はこちら

アドバイザリーボード 第2回会議のご報告はこちら

■本件に関する問い合わせ先

株式会社AHB
パートナードッグ&キャット事務局
〒135-0042 東京都江東区木場3丁目7番11
電話番号 03-5809-8227 (パートナードッグ&キャット事務局)
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